【ブックレビュー】!おすすめ!自分の時間を取り戻そう ちきりん
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読みやすさ ★★★★★
おすすめの読者
・自身の時間の使い方を見直したい人(仕事/プライベート問わず)
・「生産性を上げる」ことの必要性、具体的方法が分からない人
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Audiobookの無料体験で聞き流して大変為になったため、図書館でも本を借りてこの場でアウトプットしたいと思った一冊。
社会が高生産性シフトしている中で、自身の働き方や家事の時間の使い方が時代遅れになり、高生産性社会で求められない人材になる可能性があるという危機感を覚えた。
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<心にとどめたい一文>※完全に抜粋ではなく、追記言いかえ等あり
・一生懸命頑張るのは悪くないが、頑張らなくても高い成果が出せる方法を考える方がすばらしい。(「手足をひっきりなしに動かしている」が素晴らしいという日本の妙な風潮)
・30代になってまだ一度も「この前と同じレベルの成果を出すのに、次は前回より3割、働く時間を減らしたい。そのためには、仕事のやり方をどう変えればいいんだろう?」と考えたことのない人は、マジで「それはとてもやばい状態なのだ」と理解してください。「生産性を上げようと考えたことがない」のは、致命的なことなのです。
・ほしいものを明確にする。大量の時間やお金を費やしたものは欲しいものを見失いがち。頑張るほど「ほしいもの」がわからなくなりがち。過去の資源よりも今もっている希少資源(=お金と時間)の生産性を上げることを考える。
→例えば、これまで長い時間をかけてきた資格試験の勉強。試験合格が目的なのであれば良いが、単に「その分野知識を身につけたい」であれば、別の方法もあるはず。
・「豊かな生活とは、希少な資源を最大限に有効活用し、自分が欲しいものをできる限りたくさん手に入れるという生産性の高い生活」。
<本書の主張の前提となる考え方、理論>
・「忙しさ」は「生産性を上げる」ことで改善する
・世の中は「高生産性シフト」している=「資源の活用度合いを上げる」
→例:空き時間で顧客や食べ物を運ぶUber、空き家を貸出するAirBnBなど「シェアエコノミー」のビジネスなど。
この観点では、様々なレベルの人に一斉に指導する学校教育は生産性が低すぎる(教材もデジタル化しているのであれば、例えばこれまで4年間でやっていたことはもっと短期間で教えられるし、あるいは教える内容が濃くなって当然)。
・「ベーシックインカム論」:
保有資産や所得の高低に関わらず、全国民に最低限の生活が可能になる金額の現金を毎月配布する制度。これにより、年金も失業保険も生活保護も不要となり、そのために予算ならびにこれらの制度を維持するために働いている人の人件費もすべて不要になるので、財源は確保できるよいう試算もある。
さらに最近は、生産性の低い人を労働市場から排除するベーシックインカム論もある。生産性の高い人だけ働けば、全員が食べていける社会になる。例:生産性の低い産業を守るために余計な規制を作っている・人を働かせないなど。
→今の私は「生活に必要なお金はあげるから働かないでくれ」と言われる側の人間だと思う。もしそうなった場合、生きることはできても、趣味の旅行や美味しいものを食べるといった娯楽はほとんど我慢することになるだろうから、とても幸せとは思えない。危機感をおぼえた。
<生産性を上げる具体的な方法>
・「生産性=得られた成果/投入した希少資源=アウトプット/インプット」
→最もシンプルには、インプットを変えずにアウトプットを上げること。
あるいは、より少ないインプットで同じ成果を上げること(=コスト削減)。
⇔生産性を下げるやり方とは、「インプットを増やす=残業する、勉強時間を増やす」その分だけ成果が上がるのは当然。
・お金と時間という希少資源を見える化して管理する。もっと具体的には「業務時間を制限する」「業務ごとの投入時間を決める」「忙しくなる前に休暇の予定を入れる」「余裕時間を見込む」「仕事以外の予定もスケジュールに入れる」
・「頭がきちんと動く時間」を把握し、その時間にすることを決める。
・お金は「いくら節約するか」よりも「どうすれば有効に使えるか」を考える。
・全部やる必要はない。優先度の高いものから手を付ける。やめることを決める。
→時間の家計簿をつけてみる(添付写真参照)。
<その他、はっとさせられた点>
・長いメール、「とりあず会う」といった行為は相手の時間を奪う生産性の低い行為。
・ゆったり暮らすためにこそ、生産性を上げる必要がある。
→家事や生活に必要なルーティンワークの生産性を上げることで、それ以外の時間を十分に確保できる「メリハリ型の生活」ができる。
・例えば、生産性を3割上げることで、早期リタイアも可能に!
年収500万×40年≒年収(500万×1.3)×30年
→40年で2億稼ぐか、30年で2億稼ぐか、どちらを選択したい?
・生き残る仕事=機械に任せても大きく生産性が変わりそうにない仕事