30代子持ちのキャリアチェンジ記

1991年三重生まれ、金融系SEから転職したい。渋谷区で0&3歳児子育て中。食べることと旅行が生き甲斐

【ブックレビュー】勝ち続ける意志力 梅原大吾

参考になった ★★★★☆

読みやすさ  ★★★★★

おすすめの読者 

 ・物事を極めるため、成長し続けるためのプロのマインドセット(物事の味方や考え方)を知りたい人

 

著者は世界一のゲーマーというだけあって、好きなことを極める姿勢がまさにプロ中のプロ…ということで、特に好きなこともない私には真似できないことも多いと感じた・・・が、それでも勉強になったし、自分の子供にもこのマインドセットを参考にしてほしいなあと思う。

 

<あらすじ>

幼少期からゲームに打ち込み20代前半でゲーム世界王者となるも、一時はゲームから外れ麻雀のプロや介護の道に進もうとしたが、5年後に再びゲームの世界に復活し、その後も世界王者としてゲーム界で活躍を続ける筆者が「勝ち続ける」ことの難しさ・そのための努力、マインドセットを述べたもの。

 

<心に響いた点>

・勝ち続けるためには努力を続ける。

 →努力とは?

 *安易な道や裏技や相手の攻略法を探るのではなく、本質を理解して勝つ方法を探り続ければ、どんな状態でも相手でも動じることはない。

 *考えることをやめない。既成概念を捨てて、視点や角度を変えながら徹底的に原因を追究する。

 *人の目を気にせず、目の前のことに集中する。

 *自分を痛めつける努力、苦しいことを我慢することが努力ではない。ただ時間を数をこなすのは頭を使わずに考えることを放棄して楽をしているとさえ言える。限界を超えた努力で手に入れたものは、本当に一瞬で失われてしまうことがある。

 *自分にとっての努力の適量を考えるなら、「その努力は10年続けられるものなのか?」を自問自答してみる。

 

・目的と目標は違う

 *持続可能な努力のために、目的と目標を混同してはいけない。

 →例えば、「大会で優勝する」「受験に合格する」という目標に対して努力するのはいいが、それを目的と混同してしまうと、達成された時点で燃え尽きてしまうし、身につけてきた知識も失われる可能性がある。←まさに、私の大学受験はこれでした。この点では、私の大学受験は失敗だったと強く感じる。

 *著者の目的は、成長し続けること。大会はひとつの目標にすぎず、自身の成長を目的と決めてからは、大会の結果にあまりこだわらなくなった。結局、結果を重視する人は、人の評価でモチベーションが変わる人と言える。

 「無理をせず、背伸びもせず、毎日毎日、自分にできる精一杯を繰り返していく。そんな単調になってしまう毎日だからこそ、自分を変化させることを怠らず、小さくてもその変化を楽しみ、一日一日を味わい深く噛み締める。(p177)」

 *毎日の努力を放棄していても、目標があれば気持ちをごまかせてしまう(大会まであと二か月あるから、今日は頑張らなくていいや、とか)。継続するためにはサイクル作りが必要。日々の自身の成長が目的であれば、甘えること、サボることは最も避けなくてはいけない。

*何かを目標に、ある一定の時期だけ頑張っていると、目標がすべてになってしまう。そして、目標を達成できなかったときに立ち直れなくなってしまう。日々努力を重ねて、日々成長を感じる。そうすれば毎日が楽しい。いつか来る大きな幸せよりも、毎日が楽しい方が遥かに幸せなことだ(p213~214)。